横浜市南区の不動産会社栄都

ホームインスペクターという資格

NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(東京都)初の「公認ホームインスペクター資格試

験」の合格者を発表…というニュースを以前読みました。

あぁ、また民間資格ですが…。もしかしたらまた「協会の、協会による、協会のための資格」…のひとつでしょうか?

この資格の目的は、ホームインスペクション(住宅診断)を手がける技能者(ホームインスペクター)の技術基準を明確にするためだそうです。

“同資格の普及により、消費者が安心してインスペクションを利用できる信頼性の確保と普及、中古不動産流通の活性化をめざす”とありますが、
なるほど、そういう目利きが必要になるシチュエーションは、結構あるものです。

例えば、こんな場合・・・。
築60年以上経つ日本家屋の中古物件。
お客さんは、“お~これぞ探し求めていた物件!”と感激しているのですが、

奥さんが“リフォームにいくらぐらいかかるかしら?”という質問とともに一気に現実に引き戻されます。

そんな時仲介業者は、いつも出入りしている建築業者さんに見積もりをしてもらうことが多いようです。
基礎を見て、屋根裏を見て…だいたいの数字がその場ででることもあります。
10万円で済むものなのか、100万なのか500万か1,000万クラスなのかはすぐわかります。

ただ、その建築業者さんは仲介が手配した人。
お客さんとしては、仲介に言いくるめられる…という心配も働くでしょう。

自分が手配するにしてもどこに連絡をしていいやら。
そんな時に、このホームインスペクターが電話一本で来てくれると良いかもしれませんね。

ただ、気を付けてください。
こういうインスペクターや建築士、風水師、占い師…は、“いいんじゃないですか?”と答えただけでは、
お客にとって仕事をしたような(お金をもらえる)感じにならないから、

これは柱がイカれている、基礎が…、壁が…と(素人がわからなさそうな)点を指摘をしていきます。
それを聞いたお客さんは、“じゃ(なんとなく危ないから)買うのをやめよう”という方向に動きます。

以前仲介をしているときは、お客さんがこういう専門家?を手配された時は、
(その物件を)決めない理由、諦める決心をつけにくる…と思ったものです。

 

さて、この資格試験では、
(1)建築知識 (2)劣化診断 (3)診断方法・報告書 (4)不動産取引 (5)倫理・コンプライアンス
につき50問を出題して、合格率は20%程だそうです。

今年の試験は11月4日。チャレンジされたいかたはどうぞ。

あぁ、でも私個人的には、有資格者より経験のある建築業者さんの方を信用しますけど。

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