もう過去のものかと思ったらまだ続いていたんですね、投資用マンションを売りつける営業が。
打ち合わせコーナーにお客さんを入れたら、ドアのカギを閉めてしまうようです。
契約書にサインするまで返さないって…そんなぁ。
私たちはそれを「詰め営業」と言いますが、詰め将棋のごとく購入者の買わない理由を全部潰して追いこんでいくのです。
以前友達から投資用のマンションを買いたいんだけど同席してくれないか?といわれたことがあり、楽しみにしていましたが業者から断られたそうです。
そりゃそうでしょうね。
私のような冷めた外野がいたら間違いなく購入を止めるはずですから。
投資用のワンルームマンション営業…一時の勢いはなくなりましたがまだ健在ですね。
北海道や九州や四国へ行って、都内の投資用マンションを販売してくるんです。
購入者は一度も物件を見ることなく、アガリを期待して買うのですが、
サラリーマンで20万円の給料をもらっていたとしましょう。
そのうちの6万円を今の賃貸で払うと、14万円が残ります。生活費で5万円使うとして、残り9万円。
都内のワンルームを買うのに毎月のローンの支払いが6万円。でもそのワンルームの家賃が7万円。
するとワンルームを持ちながら、ローンを払っていっても毎月1万円ずつ増えていきます…。
こんなうまい話が…あっていいんでしょうか?
何千万もするマンションを買っても毎月儲かる…なんて聞いたら、つい買ってしまいますよね。
でも、ローンの金利が一定って誰が決めたんでしょう?
家賃が必ず入ってくるって誰か保証してくれたでしょうか?30年間借り上げ?…大丈夫ですか?
家賃が下がる傾向にある今、どんなシミュレートをしてくれたでしょうか?
機器が故障した場合はどのような手配になっていますか?その業者が手配する工事業者指定になっていませんか?
まあ、こういうことがあって、結局あなたの利益がどんどん削られていくのです。
ワンルームの投資用マンションのすべてが儲からないのではありませんが、
詰め営業で売るということは、そうでもしないと売れない商品だということを忘れてはいけません。
余談ですが、最近は詰め営業をできる若者が少なくなったと聞きました。
なので、日本語を勉強している中国人に詰め営業を憶えさせて、ガンガンやっているという半ば笑い話まであります。
真偽のほどは不明ですが、日本の若者はそれほど草食化してしまった…ということですかね?
○肉○食… 焼肉定食じゃありませんよ~