5月17日、皇居の東京駅側にパレスホテル東京がオープンしました。
全室45㎡以上というのですから広いですよね。宿泊料もそれなりですが。
このパレスホテル東京が建っているロケーションは、その名のごとく皇居のまん前。
戦前から丸の内のエリアは美観地区といって、高さは100尺(約31m)と決まっていました。
それはなぜかというと、皇居(いわゆる「神」)を見おろしてはならない・・・という当時は当然の決まりからでした。
ところが高度成長期、1970年には東京都と東京海上火災保険との間で合意がなされ、
25階建て(99.7m)のビルを建設しました。
それから地価はバブルを経て上昇し、高さ制限も緩和されてきました。
このパレスホテル東京も、地上23階建てですので100m級なわけです。
すっかり皇居を見おろすロケーションとなるこのパレスホテル東京ですが、
広告に “皇居” をうたってはいけないと(宮内庁から)言われているそうです。
HPを見ましたがなるほど、どこにも“皇居”という文字は出てきません。
明確にどういう理由か、私は知りませんが、そんなこと決めないと
“皇居を見おろすスペシャルな居室!” “タイミング良ければ皇居の様子が楽しめます” なんて宣伝つくってしまうのでしょうかね。
そんな制限を広告に設けているとはちょっと悲しくなります。
高さ制限については、地価が日本一高いエリアだから仕方がないかもしれません。
でも、千鳥ヶ淵や外苑、靖国神社周辺を歩くと、高層ビルがおごそかな気持ちを邪魔するのも実感できます。
あくまでも主観ですけどね。