昨日のニュースですが、尖閣諸島を東京都として購入するとした石原都知事に対し、中山石垣市長が共同購入を申し入れていたところ、
都知事は共同購入を断ったという記事が出ていました。
こういうニュースの書き方を見ると、都知事は協調性がないのではないか、と思うかたもいらっしゃるのではないかと思って。
不動産は取得時のいきさつ上、共有名義になることが少なくありません。
例えば夫婦でお金を出し合って購入するケースでは、出資額の割合がそのまま持分の割合になるからです。
その後も夫婦仲良く続けば、売却する時か、相続まで何も問題はないのですが、
そういかなかったときにはちょっと面倒なことになります。
一方、今まで仲の良かった兄弟が、相続のことでもめることはよくあることです。
親の面倒をみるのは当然といえば当然なのですが、
兄弟の誰がどれだけ介護に苦労しようとしまいと、法律的に相続は「平等」が基本なので気持ち的にも金銭的にも損得が発生してしまいます。
共有名義にすると、大きな決定は所有者全員の了承が必要になります。
もし一人でも「反対」と手をあげる人がいたら、その話は先に進められなくなります。
尖閣諸島も、共同購入は私もしない方がいいと思います。
名義人全員の意見が合わないと何も決められない状態をつくっておくっことは将来に不安を残すだけです。
なるべく名義はシンプルな方が、いざかという時に動きやすく、相続で残された方々にとってもうれしいことなのです。
尖閣諸島の件で東京都が寄付を募ったら、今のところ約4億7,000万円(5月11日正午現在)だそうです。
http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/senkaku.htm
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