旗型の土地のことを、業界では、センツーとか、シキエンと呼びます。
専用通路、敷地延長のそれぞれ略なんですけど。
センツーの物件は嫌だから紹介しないでね、なんてお客様から言われたこともあります。
でも、そうしてフィルターを掛けてしまうともったいないこともあるのではないかと。
なぜかというと、旗型の土地でもいいところがたくさんあるからです。
あと、超小型車の出現がますます具体的になってきたからです。
今年の秋には公道を走ることになるかもしれないその超小型車は、1人~3人乗りだそうで、
軽自動車よりも小型な自動車のことです。
原付は50ccまで、軽自動車は660ccまで。で、超小型車はその間の125ccまで。
50ccの原付であれだけ走れるのですから、馬力的には十分ではないでしょうか?
よく街中で、大きなワンボックスを一人で運転しているシーンを見ますが、
まったくもったいない感じがします。
私はぜひ欲しいですね。
不動産物件にとって、超小型車の出現は、面白い展開を生むかもしれません。
それは、最初に紹介した、旗型地、センツー、シキエンの土地が敬遠されていた理由が
ひとつ解消されるからです。
センツーの幅は、少ないところで2m、おおかた2.5m程度ではないでしょうか。
普通車を入れるのに問題はありませんし、2.3mあれば両側のドアを開けることもできます。
3ナンバーの車になると片方しか開けられないかもしれませんけど。
超小型車の幅はなんと、1.2mほど。長さも2.5mほどです。
すると、センツー部分に2台縦に置いて、自転車や原付を奥におくこともできます。
道路から家までぴったり2.00mしかない物件もあります。
普通車はさすがに侵入が難しいです。そんな物件でも、この超小型車だったらラクラク侵入できます。
これまで避けてこられたお客様も、ぜひ検討していただきたいですね。
これからは、ワンボックスカーは必要な時にレンタルして、日常は超小型車で…というライフスタイルになるかもしれません。
すると、センツーの物件は、割安感から人気が出てくる…かもしれませんね。
小さな車ですが、ライフスタイルを大きく変えることでしょう。