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横浜市南区の不動産会社栄都

原状回復義務における経年劣化の考え方

2012年2月3日 金曜日

経年劣化とは、住宅(クロス・畳・クッションフロア・カーペットなど)は時間の経過と共にその価値が減少するということで、敷金において仮に借主(入居者)が原状回復費用を負担することとなった場合でも、経年劣化を考慮し、価値の減少分まで負担させる必要はないということです。

そして価値の減少分が、「通常損耗(自然損耗)」となるのです。                              

毎月支払っている賃料には「経年劣化、通常損耗(自然損耗)による修繕費用は含まれている」とされていますので、例え故意、過失、善管注意義務違反等で、クロスの張替え費用を全額、借主(入居者)が負担することとなった場合でも、「経年劣化・通常損耗(自然損耗)」分を差し引いた額しか負担する義務はなく、当然、住宅(クロス・フローリングなど)の価値は年々減少していきますので、長く住めば住むほど負担割合も少なくなるのです。

例えば入居後1年で退去した場合と、10年で退去した場合では、当然、価値の減少分「通常損耗(自然損耗)」は大きく異なります。
国土交通省の原状回復をめぐるトラブル事例とガイドラインによると、
◎入居後(新品のクロス等の場合)4年で退去⇒「約50%の価値減少」
◎入居後(新品のクロス等の場合)10年で退去⇒「約80~100%の価値減少」

となっていますので、例えば入居後(新品のクロス等)4年で退去した場合で、借主(入居者)の故意、過失等でクロスを損耗させてしまった場合でも、クロスの張替え費用全額負担する必要はなく、半額負担でよいと考えられます。

要するに4年で退去した場合、「自然損耗分(価値の減少による修繕費費用等)50%」は、4年間支払った家賃に含まれていると考えられているので、退去時に自然損耗分まで支払う必要はないのです。

自然損耗分については明確な基準がなく、一概に何年住めば、何%が自然損耗分とはハッキリとはいえませんので、自然損耗分について理解したうえで、最終的には貸主(大家さん)、借主(入居者)双方の話し合いによって、妥協点を探していくしかないのです。

中には借主が何も知らないという事で修繕の見積もりを出して全額請求する場合もあるので、借主の立場として予め理解しておくことも大切なことです。

セキュリティー対策  賃貸アパート・マンション編

2012年1月31日 火曜日

以前、私が在籍していた会社では、小規模でありながらも分譲マンション並の「セキュリティーマンション」を売りのひとつとしていました。

外には24時間赤外線が走り、不審者の侵入には警報が鳴り、分譲マンション並み?のエントランスを設け、人数の認証をして入り、影から認証人数以上の人が入るのを防ぎ、
自分の部屋の玄関ドアに行くと、鍵穴のないカード読み取り式の錠前があり、部屋に入ったらセンサーが働く…というシロモノでした。

これはまさに、「安全性」もさることながら、永遠のテーマ「空室対策」を兼ねたひとつの試みでした……が。

機能した点
1)入居希望者に訴えることができた(犯罪の被害に遭った方もいた)
2)セキュリティー費として賃料に上乗せができた

そうでもない点
1)赤外線の誤報が多すぎて、警報は鳴らないようにセットすることになった
2)人数の認証を誤って入館して警報が鳴っていたが、騒音が高いために警報音を消すことになった
3)入居者は宅配便の配達にいちいちエントランスに取りにいかなければならなくなった
4)玄関が電子錠になったため、内鍵、鍵の紛失などの対応や事故が多発した
5)室内の警報について、入居者は周囲の迷惑を考えて、スイッチをオフにしていることが多かった
6)室内アラームシステムは、自動的に登録された電話番号へ電話がかかる仕組みになっていたが、NTTの固定電話の登録が必要だった。入居者のほとんどが固定電話を設置せずに機能も使われず仕舞…

7)玄関のオートロックは電池式のため、電池が完全に消耗して入室出来ない事態がおきた。また、電池交換時に無理をして断線するケースが多かった

普通の錠前は数秒で開けてしまうそうです

これからの点
1)上記6)の例から、せめて携帯電話に連絡がいくようにするべき
2)防犯能力の強さと、生活の便利さは相反することなので、妥協点を検討するべき
3)実際事件が起こった時の対処を想定しておくべき

先に紹介したマンションでは、当初警報音のスピーカーが外に向いていたため、深夜の警報などで苦情が多発したり、
また、警備会社との連携の悪さから、実際に事件が起きた時の想定がまったく甘かったこともありました。

機械に防犯を任せても完全に防ぐことは出来ません。
ただ、現に毎日のように全国で犯罪は起きていますので、実情に見合った対策をたてるべきでしょう。

あまり、入居者に手間をかけるようなシステムは機能しないこともわかりました。
くわしい話は来店されたときにでも。

賃貸物件の空室対策  ちょっとしたことが…

2012年1月30日 月曜日

賃貸物件をお持ちの「大家さん」のもっぱらの心配「空室対策」

イメージ写真            空室対策は永遠の?

これは永遠のテーマでしょう。

コレという秘訣があればそれだけやっていれば済むはずなのに、大家さんが集まればその話ばっかり。

その対策も、お持ちの賃貸物件の場所、入居者のターゲット、間取り、築年数などでその対策も様々でしょう。

ですので、これもひとつの方法だと思ってどうぞ。

その物件は横浜市の観光スポットにほど近い賃貸マンション、4階建1Kタイプ全14戸の新築です。

マンションのオーナーは女性でしたが、各部屋に小さなプレートを置き、「内覧いただきありがとうございます、このマンションは…云々」

とちょっとしたメッセージを残してありました。

その傍らにはポプリを置いて、女の子が見たら「カワイイ~」と言ってしまいそうな…。

ちょっとした気配りが部屋を決める「決め手」になることもあるでしょう。

イメージ写真             ちょっとした心配りが…

もちろんそのマンションは募集直後に満室になりました。

そういえば、車のセールスをしている友人から聞いたことがあります。特に女の人は普通考えられない「印象」で購入を決意すると。

それは、色だったり、エアコンの吹き出し口の形状だったり…。

何が「決め手」になるか…その研究は人間の心理学かもしれませんね。

だから永遠のテーマなのでしょう。