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横浜市南区の不動産会社栄都

新築ビル 満室の秘訣は?

2012年7月5日 木曜日

今朝のニュースに、大規模ビルが竣工ラッシュを迎える中、中小規模の新築ビルが満室稼働になっている…という記事が出ていました。

マンション、アパート、賃貸ビルをお持ちのオーナーならすぐ目が行く記事でしよう。
満室稼働こそ命題! 空室対策こそ永遠のテーマですから。
でも、その記事のオチは「付加価値」でした。

なんだやっぱりそれか…と少々がっかりしましたが、
その記事を読んでみてあらためてがっかり。

アロマの香りがするエントランス、壁の無い広いフロアー…、3mの天井高のエントランス…、

一瞬それが付加価値か?と思うのですが、そのようだそうです。
私が学校を出て最初に勤めたオフィス家具の商社では、当時、“付加価値をつけたオフィスを提案するんだ!”と頑張っていました。

当時まだPタイルの上を電線が走っていたオフィスに対して、10センチ弱ほど床をあげて、その下の空間に配線を通しました。
このように配線をしやすく、模様替えにも素早く対応できるようにしたものを“付加価値”として売ったのです。

その頃初めて“付加価値”という言葉が世に出てきたこともあって、
これが“付加価値をつける”ということか~と感心していました。

今ではビル全体が床上げされているのが当たり前になりましたが、当時は床に電線がごろごろしているのが当たり前でした。
まさに新しい価値感だったのです。

それに引きかえ、アロマが付加価値とは…。
いいんです。要は空室対策。それは永遠のテーマ。

これさえやっておけば大丈夫!という答えは…無いというか、

今までやって効果があったことは全て、その物件で、その時点では効果があったことなのですから。
それらすべてが答えだったというべきでもあるのですから。

ニュースにするネタかと思いましたが、目新しい空室対策は…すでにネタ尽きなのでしょうか?

それをネタにす私も私ですね?
大規模ビルが竣工を迎えている中…と最初に書きましたが、
渋谷ヒカリエは即日満室になったということですので、シブヤ…恐るべし。

賃貸物件も自由にカスタマイズ?

2012年5月31日 木曜日

不動産のニュースの中に、「賃貸住宅にもカスタマイズの波が来ている」という記事が出ていました。

記事のポイントは、
部屋の造作をして構わない(=現状復帰の必要なし)という概念が今後一般化するか?

にありました。いきなりは無理でしょうけど、そういう需要があるのも事実でしょう。

なぜなら、以前なら、賃貸に住んだ後、夢のマイホーム購入という図式であったのが、賃貸のままでもいいか…という人も増えているのだそうで、
それなら少しくらいは部屋に造作したり、壁紙を替えたり…自分流にアレンジしたいと考えるものです。

一方で、賃貸物件を持つオーナーがいつもピリピリしている“空き室対策”の一手とも言えます。

そのニュースの中に日本人らしいなぁと思ったところがあります。

その物件は、完全に内装が自由…ではなく、いくつかの選択肢の中から壁紙を選んでもらう…という形でスタートするということ。

“自由”にまだ不慣れなのか、ちょっとさびしい気がしました。
日本では壁紙=白、という感覚が根強いのですが、確かに海外の部屋を思い出すと、白一色…は少なかった気がします。

海外の塗料メーカーのCMで、こんなのがありました。

ご主人が家に帰ると、奥さんが片手にペンキ缶、もう一方の手に塗る為のローラー。

奥さんが部屋(寝室)の壁を真っ赤に塗っていきます。

すると…と時間が飛んで、赤ちゃんが出来ている…というもの。

部屋のイメージを変えれば生活も変えられる!というオチでした。

色は人の感覚に作用すると聞いたことがありますし、研究も多いかと思います。

 

 

賃貸物件での自由な造作と原状回復不要の波は・・・進むのでしょうか?

セキュリティー対策  賃貸アパート・マンション編

2012年1月31日 火曜日

以前、私が在籍していた会社では、小規模でありながらも分譲マンション並の「セキュリティーマンション」を売りのひとつとしていました。

外には24時間赤外線が走り、不審者の侵入には警報が鳴り、分譲マンション並み?のエントランスを設け、人数の認証をして入り、影から認証人数以上の人が入るのを防ぎ、
自分の部屋の玄関ドアに行くと、鍵穴のないカード読み取り式の錠前があり、部屋に入ったらセンサーが働く…というシロモノでした。

これはまさに、「安全性」もさることながら、永遠のテーマ「空室対策」を兼ねたひとつの試みでした……が。

機能した点
1)入居希望者に訴えることができた(犯罪の被害に遭った方もいた)
2)セキュリティー費として賃料に上乗せができた

そうでもない点
1)赤外線の誤報が多すぎて、警報は鳴らないようにセットすることになった
2)人数の認証を誤って入館して警報が鳴っていたが、騒音が高いために警報音を消すことになった
3)入居者は宅配便の配達にいちいちエントランスに取りにいかなければならなくなった
4)玄関が電子錠になったため、内鍵、鍵の紛失などの対応や事故が多発した
5)室内の警報について、入居者は周囲の迷惑を考えて、スイッチをオフにしていることが多かった
6)室内アラームシステムは、自動的に登録された電話番号へ電話がかかる仕組みになっていたが、NTTの固定電話の登録が必要だった。入居者のほとんどが固定電話を設置せずに機能も使われず仕舞…

7)玄関のオートロックは電池式のため、電池が完全に消耗して入室出来ない事態がおきた。また、電池交換時に無理をして断線するケースが多かった

普通の錠前は数秒で開けてしまうそうです

これからの点
1)上記6)の例から、せめて携帯電話に連絡がいくようにするべき
2)防犯能力の強さと、生活の便利さは相反することなので、妥協点を検討するべき
3)実際事件が起こった時の対処を想定しておくべき

先に紹介したマンションでは、当初警報音のスピーカーが外に向いていたため、深夜の警報などで苦情が多発したり、
また、警備会社との連携の悪さから、実際に事件が起きた時の想定がまったく甘かったこともありました。

機械に防犯を任せても完全に防ぐことは出来ません。
ただ、現に毎日のように全国で犯罪は起きていますので、実情に見合った対策をたてるべきでしょう。

あまり、入居者に手間をかけるようなシステムは機能しないこともわかりました。
くわしい話は来店されたときにでも。