結論から言うと、「こういった物件はマンションとする」などの明確な規定はありません。
ですから、不動産会社が広告する時に、「これはマンションだな」と思えば「マンション」、
「いや、アパートだろう」と思えば「アパート」と表示していることが多いのです。
ただ、一般的には木造や軽量鉄骨造の準耐火・低層物件を「アパート」、鉄骨鉄筋コンクリートや
鉄筋コンクリート造などの耐火構造の集合住宅を「マンション」と呼んでいます。
それぞれの特徴とは…
<マンション>
・ 鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造の耐火構造
・ 高層住宅も建てられる
・ 遮音性が高い
・ 高級感がある
・ 建築費もかかるので、賃料はアパートより高い
・ エレベーターがついていたり管理人がいる場合も多く管理費が高い
<アパート>
・ 2階建てが多い
・ 構造上、高層住宅はできない
・ 建築費が安く建てられるので賃料は安め
・ エレベーターなし、管理人もいない場合が多く管理費が安い
となります。
ここに挙げた特徴は、あくまでも一般的なもので、最近では、「えっ?これでもアパートなの?」と
思うほど、高級感あふれるものや、音が響きにくいアパートもあります。
明らかに木造2階建てであれば「アパート」、5階建てでエレベーターもついているような物件なら
「マンション」と誰もが言うと思いますが、微妙なのが2~3階建ての鉄骨の物件。
物件名には「○○ハイツ」とか「コーポ○○」なんていう名称が使われていますが、これはマンションなのか
アパートなのかは業者によって違うのが現状です。
不動産会社によって「マンション」としているか「アパート」としているかは変わってきます。
あくまでも明確な規定がないからです。外観はかっこいいタイル貼り、エアコンなどの設備も充実!
なんて物件だと「マンション」と表示していることもありますし、特になにもなければ「アパート」としている
こともあります。
これらの物件は、一番なにが違うのかといえば、「遮音性」です。やはり、木造や軽量鉄骨の物件は
鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造の物件に比べて、遮音性で劣るものが多いのが現状です。
ですから、物件を選ぶ時には、「マンションかアパートか」といった物件種別だけでなく、「構造は何なのか」
までチェックするのが良いかと思います。