東京23区内で井戸を掘る家庭が増えているというニュースを見ました。
震災発生後は店頭からペットボトル入りの水が消えパニックが起きました。
地震による断水は1週間以上に及ぶと推測されており、その間の飲料水や
生活用水を確保するためにも、新たに井戸を掘る家庭もあるということです。
井戸掘り業者は全国に約2700件あり、ある業者は年間に180件ほどの
依頼だったのが数え切れないほどになり、悲鳴を上げている状態だそうです。
もともと古井戸のある家庭では、地下水をくみ上げる手動ポンプを付けるだけなので、
2時間余りの作業で費用18万円程です。
井戸の水は普段は植木の水やりに使い、災害時には飲料水や水洗トイレや洗濯に使われます。
新規で井戸を掘る場合、濾過装置をとりつけて80万円程になるそうです。
厚生労働省が定める50の基準をクリアできれば、飲み水として利用できます。
練馬区では、井戸用の場所を提供すればポンプの設置費用やメンテナンス費用は
すべて区が負担してくれます。
練馬区内には防災用井戸が515箇所あり、区のホームページや防災マップにも記載されています。
井戸は手動式になっており、停電の時にも利用できます。
井戸を設置する家は、設置に費用がかかっても非常時に避難している人たちに
水を提供したいとの思いを持っている方が多いという事です。
今後、全国的に助成金制度などが拡大すれば「井戸のある住宅」が増えるのではないでしょうか。
戸建住宅だけではなく、マンションでも井戸を設置している所もあり、今後の新築住宅で
“井戸”というオプションサービスも出てくるのではないでしょうか。