不動産はとても高い買い物です。
何も勉強しないでいると、業者の思う壺になってしまい払わなくてもいい費用を払ってしまうことになりかねませんから、ちょっとだけ勉強していただきたいものです。
ただ、情報を鵜呑みしてはいけないので、その話をします。
テレビで放送されたことを100%信じてしまうケース…これが一番厄介です。
よく何かの折に“え~だって、テレビでこのまえやってたもん”というかた、注意ですよ(笑)
私はある時期から、テレビはスポンサーの悪口を言えないものだと知り、それからというもの、その「裏」を勘ぐるようになってしまいました。
カビが体に悪い…という特集があったら、スポンサーがそれ用の洗剤をつくっていたり、
○○のパスタが静かなブームに…というのを聞けば、お店がお金を出してる「広告」だな…とか。
不動産関連にしても、私たちと一般消費者との間では常識の違いを感じています。
ここでは一般のお客様が不安がることでも、実際それほどでもないことのいくつかを紹介します。
シリーズ1回目は 高圧線の近くの物件
日本という国は世界的にちょっと変わった感覚をしていることがあって、
日本以外では「安全と証明されなければとりあえず危険」というのに対し、日本では「危険と証明されなければとりあえず安全」とするところです。
高圧線の下に家があると、白血病だか癌の確率が高くなる…というかたがいます。
誰か夏休みの宿題にして調べて欲しいです。高圧線の近くで特に高い発症率を示すのかどうか。
私が専門家から直々に伺った話ですと、電磁波は距離の二乗に反比例する…つまり距離が少し離れると影響がぐっと減るという性格のものらしいのです。
頭の上何十メートルの電線が気になるのなら、耳に当てる携帯電話、顔のすぐ横で回る電子レンジやIHクッキングヒーターの方を気にすべきだということです。
確かに、高圧電線のすぐそばにいると「危険」だそうですが、何十メートル上のそれにビビるのならもっと気にすべきことが身の周りにあると教えてくれました。
記事と人物との関連はありません
ではなぜテレビや新聞でもっと携帯電話やIHの電磁波の危険性について触れないのでしょうか?
もうわかりますよね。
携帯電話各社のCM、IHクッキングヒーターを製造している家電メーカーのCM…どの局でも放映されています。つまりその番組を支えるスポンサー。
ちなみに高圧線の下の物件は、(そうした風評があるので)周りより少し相場が低いケースが多いです。