今朝の日経によると、大手私鉄13社のうち、6社が、
本業より不動産事業による収益が上回る…という状況にあるとのこと。
それは肌で感じるところがあります。
地元を走る京浜急行。
京浜急行線は、今の川崎で事業を開始しましたが、その後北へ、南へ路線を延ばしていきました。
その際に延長する予定の土地を押さえていったのでしょう、三浦半島のあちこちに「京浜急行」の所有地があります。
私が子供の頃(40年前)は、今の京急逗子駅からず~っと葉山を経て南に延ばす計画や、今の終点、三崎口駅からさらに南に延ばす計画 がありました…確か。
4~5年前には葉山の南に位置する佐島というリゾート地に「湘南佐島なぎさの丘」という667区画の大規模な宅地を開発しま
した。
こんな田舎に…と戸惑いましたが、現地から横浜までの直通バスを設けるなど、京浜急行ならではのサービスを行っています。
売出を開始した当時は行ったものの、最近は脚が遠のいてしまいましたが、どれくらい埋まった(売れた)でしょうね。
京急はその他、磯子区に191区画の「パームヒルズ京急富岡」を開発し現在も発売中です。
このように電鉄会社が所有者となっている土地は大規模プロジェクトとして突如現れるのです。
京急の話ばかりになってしまいますが、
風光明媚な油壺には、油壺マリンパークがあるし、最近では由緒ある葉山マリーナの
経営権も持っています。
その他、平和島競艇、ソレイユの丘、ホテルグランパシフィック、観音崎京急ホテル…など様々、本業以外の事業を持ってい
るんですね。
不動産屋的には…葉山の御用邸近くに海まる見えでかつ、富士山、江の島を望む誰もが羨む土地がありましたが、
それも一帯は京急が持っていて独占的に販売していました。
土地を持っているということは強いですね。今も昔も。
ん?裏を返せば、土地を開発して分譲していかないと会社全体としての収益が上がらなくなってきた…という表れなのでしょうか?