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横浜市南区の不動産会社栄都

不動産取引で大事なこと ≪越境≫

2012年9月17日 月曜日

不動産の売買で一番重要なのが、どこからどこまでが売買対象かということ。

つまり、お隣さんとの境界がどこかということです。
単純な話しですが、たまに、隣の家の雨どいがこちら側の敷地に入り込んでいるケースがあります。

そういう場合、契約あるいは引渡し前に切ってもらう…わけにはなかなか現実的にはいかないものです。

仕方がないので、契約書にこのような条文を設けて、それをお隣さんと覚書を交わすなどして約束をすることが多いです。

簡単に言いますと、
「今はお隣の雨どいがこの部分で越境しているけど、お隣が建て替え等で付け直す時は、越境している部分を解消すること」
という内容の条分になります。

ま、契約ごとですから、それが嫌だというのであれば契約に至らないのですけど。

 

雨どいの例を書きましたが、足元では越境していなくても、頭のはるか上で越境しちゃっていることって結構あるものです。

 

ただ、私が関わった契約では100%お互いの納得していただいています。

 

越境して入り込んでいるお隣の木の枝は切っても良いけど、根はだめよ、という民法の基本の話しは前に書きましたが、

土地がつながっている以上、いろいろ干渉することってあるものですね。

でも、私の経験上あまり大きな問題になっていないのを見ると、「お互いさま」の精神のおかげだと思います。

西洋人にはこういう概念ってあるのでしょうか?
中国や韓国にも…。

超小型車が不動産流通を変える?

2012年7月29日 日曜日

旗型の土地のことを、業界では、センツーとか、シキエンと呼びます。

専用通路、敷地延長のそれぞれ略なんですけど。

センツーの物件は嫌だから紹介しないでね、なんてお客様から言われたこともあります。
でも、そうしてフィルターを掛けてしまうともったいないこともあるのではないかと。

なぜかというと、旗型の土地でもいいところがたくさんあるからです。
あと、超小型車の出現がますます具体的になってきたからです。

今年の秋には公道を走ることになるかもしれないその超小型車は、1人~3人乗りだそうで、
軽自動車よりも小型な自動車のことです。

原付は50ccまで、軽自動車は660ccまで。で、超小型車はその間の125ccまで。
50ccの原付であれだけ走れるのですから、馬力的には十分ではないでしょうか?

よく街中で、大きなワンボックスを一人で運転しているシーンを見ますが、
まったくもったいない感じがします。

私はぜひ欲しいですね。

不動産物件にとって、超小型車の出現は、面白い展開を生むかもしれません。

それは、最初に紹介した、旗型地、センツー、シキエンの土地が敬遠されていた理由が
ひとつ解消されるからです。
センツーの幅は、少ないところで2m、おおかた2.5m程度ではないでしょうか。
普通車を入れるのに問題はありませんし、2.3mあれば両側のドアを開けることもできます。
3ナンバーの車になると片方しか開けられないかもしれませんけど。

超小型車の幅はなんと、1.2mほど。長さも2.5mほどです。
すると、センツー部分に2台縦に置いて、自転車や原付を奥におくこともできます。

道路から家までぴったり2.00mしかない物件もあります。

普通車はさすがに侵入が難しいです。そんな物件でも、この超小型車だったらラクラク侵入できます。

これまで避けてこられたお客様も、ぜひ検討していただきたいですね。

 

これからは、ワンボックスカーは必要な時にレンタルして、日常は超小型車で…というライフスタイルになるかもしれません。
すると、センツーの物件は、割安感から人気が出てくる…かもしれませんね。

小さな車ですが、ライフスタイルを大きく変えることでしょう。

空き家750万戸、活用次第でビジネスチャンスに繋がるかも・・・

2012年7月2日 月曜日

社会問題化する空き家・・・そのうち最も多いのは賃貸・売買向けの空き物件です。

高齢化や人口減少によって、空き物件が増加していくことは確実とされています。

日本には、5759万戸(2008年)の住宅があり、そのうち13.1%にあたる757万戸

(同)が空き家だとされています。

この20年で倍増しました。

国土交通省が11年3月に行ったアンケートによれば、全国の地方自治体で空き家の

実態を把握しているのは16.5%にすぎず、実際の空き家はもっと多いとみられています。

空き家の分類を見てみると757万戸のうち、別荘などの2次住宅が41万戸、

住む人がいない住宅が268万戸に対して、賃貸・売却用の住宅が448万戸もあります。

貸したい・売りたいとされている物件がこれだけ余っているのが実情です。

しかし、実際に流通しているのは17.1万戸しかありません。

これを上手く流通に乗せることができれば、空き家の減少はもちろん、眠らせている

資産の有効活用にもなるのではないでしょうか。

特に都内では、リノベーションで価値を高め消費ニーズにあった物件へ生まれ

変わらせるという方法で空き家を活用している業者も多くあるようです。

将来、必然的に空き家が増えることを考えると、この空き家問題を上手く活用し

プラスへ転嫁する方策を見出すことが出来ればビジネスチャンスに大きく繋がる

かもしれません。