マンションの一室を買って第三者に貸す…という投資、これを業界では「区分所有」というカテゴリーで呼びますが、
この区分所有の投資物件は、よく投資家が読みそうな雑誌や日経新聞に広告が出ているのでご存知の方も多いと思います。
都心や横浜駅徒歩圏のワンルームや1K、1LDKタイプで、空室になることは考えられない、家賃が落ちることもあまり考えられない、いざとなれば売却も(地方より比較的に)心配ない、
これを買った場合の毎月の返済額より、収入の方が上回るので、マイナスになることも、ましてや破産する心配も無い。
勧める営業マンも(本当かどうかわからないけど)同社の物件を持ってて毎月アガリがあるという。
これだけ材料がそろうと、買わないのが罪悪のように思えてきます。…よね?
…は心配ない…と判断して…本当に大丈夫でしょうか?
これも縁…とか、普段の行いが良いから神様がご褒美をくれたか…と思って即、購入を決断!!!
…これはよくあることです。
それも、1室ならまだしも、すっかり周りが見えなくなって、あそこも!ここも!と高い利率で資金を調達して買っていくことが多いのです。
3室くらいで、目が醒めるようですが。
それは、確定申告書を書くと一目瞭然。
1つの物件で年間数百万円の実質的な利益があがるはずが、実際は微々たるものに…。微々たるものを3倍にしても…。
ということになりかねません。
ここに至ると挽回は難しくなります。
ひとつひとつ、丁寧に売っていくしかありません。
ただ、今度その物件を買おうとする人はこう考えます。
「なぜ、今のオーナーはこの(一見儲かる)物件を売却するんだろう?」と。
オーナーチェンジ物件を狙っている方は…当然ですけどね。
やっぱり私ども専門家に相談しながら進められたらいいと思うんですけどね~。