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横浜市南区の不動産会社栄都

石鹸工場1号

2012年4月19日 木曜日

発祥の地としての南区

ビール工場、アイスクリーム、ガス灯、競馬・・・これらは横浜が発祥地とされているんですね。
でも南区が石鹸工場の発祥地であることはあまり知られていません。
だったとしてもあまり関心ないですか…ね?

明治初期、地元の実業家、堤磯右衛門(つつみ・いそえもん)は、
当時そのほとんどが輸入品であった石鹸の国内需要の増加を見越して、現在の南区万世町2丁目に石鹸工場を造りました。

彼は製法の研究に努め、明治6(1873)年、製造に成功しました。
磯石鹸製造工場で造られる石鹸は優良品で、香港や上海に輸出され事業は発展したそうです。

現在は、万世町2丁目の中村川沿いにある万世ポンプ場脇に、南区制50周年を記念して「石鹸工場発祥の地」の銘板が設置されています。
三吉演芸場のすぐ隣です。
そのまま事業が成功していれば、今頃みなとみらいあたりに磯右衛門石鹸㈱本社があって、横浜に石鹸あり!という地位を築いたかもしれませんが、
全国的な不況の中で経営規模を縮小し、明治24(1891)年に磯右衛門が亡くなると間もなく廃業しました。
事業を続けることの難しさを知らされますね。

磯右衛門が偉いのは、単なる輸入品の「模倣品」をつくったのではなく、研究の末、オリジナルを超える質の良い製品を産み出したことです。
私はほぼ毎日その碑の横を車で通っていましたが、全然気づきませんでした。

これからはちょっと当時の様子に思いを馳せてみようと思います。磯右衛門さんに敬礼。

こんなトンネルが!横浜市南区 探検

2012年4月17日 火曜日

トンネル編

あちらこちら歩いていると、突然ひたすらまっすぐな道に出くわすことがあります。
私はこの仕事をしてから、ひょっとしたら…と、わかるようになったのですが、それは昔の水道だった場所かもしれません。

以前仕事をしていた逗子あたりですと、はるか宮ヶ瀬ダムのすぐ下から取水して横須賀まで「直通」できている「水道」があります。
なぜぞんな特別なことをしたかというと、横須賀に控える海軍のためです。

中津川の上流から横須賀までの間には、「水道路(みち)」という場所がいくつもあり、その下には、あるいは露出して水道管が通っています。

一方、ここ南区にも水道にまつわる名所があります。
大原隧道(ずいどう)です。
大原隧道は、清水が丘公園の下を通り、今では清水が丘と南太田を結ぶ歩行者・自転車用のトンネルになっています。
1928年に完成したその隧道は、その長さが254m。レンガ積みの独特のきれいなデザインをしていますので、一度ご覧ください。

車は通れませんが、人は通れます。でも、誰もいなかったらちょっと怖いかも。

保土ヶ谷区岩井町にある、東(あずま)隧道(1930年完成)とは造られた時期、目的も同じことから、兄弟トンネルとも呼ばれています。
こちらは168m。

先ほどの横須賀までの水道にあるように、当時の軍の力の強さが伺えるものが横須賀線。
なんと、円覚寺の境内を突っ切っているのですから。

水は大事だと最近特に感じますよね。
福井の大飯原発を動かすかどうかというところですが、大飯原発にもし事故が起きた時に被害が及びそうなのが琵琶湖。
実はその琵琶湖の水って関西圏の人たちの水がめになっているのですね。慎重になるのも当然です。

ただ、電気は欲しい、水は安全であってほしい、原発は100%安全であってほしい…と言うのはわがままかもしれませんけどね。