ある隣国の関係団体が所有するビルが競売に出されて、ある宗教団体がそれを競り落とす予定で動いていましたが、
資金が調達できずに目論見は外れてしまいました。
この建物は、東京のど真ん中にあるので、最終的に誰かが競り落とすことになるのでしょうが、もし、これが過疎化が進んだ田舎の土地建物だった場合、どうなるでしょう。
固定資産税の滞納など、様々な理由でその不動産が競売になることがありますが、
競売に出したのに、誰も手が上がらない(買いたいという人がいない)という珍しいケースもあるのです。
実はその場合、その建物に住んでいる人は、ずっと(競り落とされるまで)住み続けられるのです。
ところで、冒頭の団体が競売に掛けられた理由は、金融機関がらみでとても複雑なものでした。
日本では金融機関の不良債権は、税金で穴埋めしてくれるもの…というのをあてにしていたツケだったんですね。
ちなみに「競売」のことを、一般的には「きょうばい」と言いますが、法律用語では「けいばい」ということになっています。
不動産業界でも「けいばい」を使います。テレビでは「きょうばい」で統一されているようです。