‘徳ちゃん’ カテゴリーのアーカイブ

横浜市南区の不動産会社栄都

家を持つということ その2 “合理的?” 

2012年3月4日 日曜日

今、家を持とうと考えている方々は、年齢的に30歳前後でしょうか。

今から30年前というと、バブル経済の真っただ中。
物ごころついた頃はバブルが弾けた後で…ということになるのでしょう。

バブルのころは異常だったと思います。
値段の高いものはイイモノだ、という勘違いがまかり通りました。

建築資材も「こだわり」屋さんがいて、いろいろ大変だったことでしょう。

バブル後、贅沢なことをやっていると“バブリー”と揶揄されるようになりました。

建築業界もそれに対応したか、注文住宅で苦労しながら仕様を決めていくものより、
あらかじめ建てられたものを割安な価格で買えればいいじゃないか、
という合理的に物事考えるかたが多くなったのでしょうね、建売の新築が増えていきました。

肉は肉屋で、米は米屋で…より、大量仕入れで安くなっているスーパーマーケットで買う…という世代でしょうから。

ただ、前の回に書いたように、家づくりに合理性はマッチしないように感じるのです。

家づくりには面倒くさい作業がたくさんあります。
壁紙ひとつとっても、ピンからキリまであります。
柄モノが好きな奥さまと、無地が好きなご主人でもめるかもしれません。

でも、二人で住む家だし、好きで一緒になった訳ですから、
きっと、妥協点がみつかるものです。

そうすることで家にもっと愛着が出てくるものだと思います。
家は英語でhouseですが、houseではなくhomeになってはじめて「我が家」になるのではないでしょうか?

家庭が円満であることは、ご主人の仕事、奥さまの健康、子供さんがたの成長にとってベースですよね?
住んでいて気持ちのいい家はきっと、安心できる家庭のベースを築いてくれるのではないかと考えています。

家を持つということ  その1 “夢のマイホーム”

2012年3月3日 土曜日

最近つくずく感じることがあります。つくずく…。

そもそも何が問題なのか、考えることがあります。
なぜそんなことを思うかと言うと、建売新築住宅の物件の多さと、最近のお客様の動きからです。

何回かに分けて、このことを一緒に考えて、感じて頂ければと思います。

よく“夢のマイホーム”という言い方をします。
私が子供のころ、昭和50年前後、ちょうどキャンディーズや山口百恵さんらが全盛の頃から聞いていたフレーズのような気がします。
私の父は公団の抽選に当たって、横浜の土地を買う権利を得ました。

当時はまだ、山だったところを大規模に造成をしていて、JR(当時は国鉄)も通る「予定」の場所でした。

抽選に当たってから、土地の購入までどれくらいかかったか知りませんが、
その当選から家の完成までになんと7年かかりました。

その間、両親はどんな「夢」を描いていたのでしょうか、
ハウスメーカーは、当時小堀住建(現:エスバイエル)、大成建設のパルコン、ミサワホームなどなど、それぞれの主力商品を前面に出していて、私でもどこのどんなブランドの家かある程度わかる程でした。
プレハブ…は仮校舎の為だけのものかと思ったら、家にまでその工法が浸透してきた頃でした。

中には、箱を積み重ねてあっという間にできてしまう家も登場していて、価格も極端に安かったです。
いろいろなカタログが家の中にあって、それを見るのが楽しみでした。

ハウスメーカーが決まれば、そこからが具体的な詰め。

間取りは、壁紙は、外壁の色は、雨戸の色は、カーペットの色は、照明は…
ここが子供部屋で、ここが和室で…と何度もメーカーの担当の方と相談を重ねて決めていきました。

生憎当時、我が家は仕様を自由に選べる財政状況ではなかったので、
母親に言わせれば「思ったように出来なかった」ようです。

ですが(両親にとっての)「夢のマイホーム」が建ちました。
当時から今に至るまでいろいろ改造したところはありますが、おおかた当時のままです。

築35年になりますが、当時の夢が詰まっている家はまだまだ健在。

家づくりは、面倒なこともあります。ですけど家づくりは子供の私にとってもいい思い出になりました。
愛着もありずっと住み続けていきたいと思う家でもあります。

今、建売住宅において「完成するまで待つ」お客様が多いという話をよく聞きます。
家づくりをしている私たちに言わせれば、もったいない!
ぜひ、あなたが検討されているのが建売の物件ならば「着工前」の段階で購入して、
選ぶ喜びと完成するまでの工程を楽しんでいただければと思うのです。

愛着度がかなり変わると思います。それに……このつづきは後日。

マスコミ情報を鵜呑みすると・・・

2012年3月2日 金曜日

今朝の新聞の情報ですが、企業年金の運用で失敗をした投資顧問会社、AIJですが、その筋の情報誌には、なんとランキング1位にそのAIJが入っていたと言うじゃないですか。

過去にこのブログでもマスコミ情報の危うさついては触れてきましたが、そろそろお気づきになっていただければと思います。

私はマスコミ情報の「裏」についていろいろ知ってきた方なので驚きませんでしたが、今回のAIJ投資顧問の件については、その情報誌の情報を「信じてしまった」ことが原因と思った方が良いでしょう。

雑誌社の記者が記事を書くのは「商売」ですから。研究の結果を発表する「論文」とは違うのです。
「論文」でさえ、最近は捏造があるというのですから…何を信じていいのやら…ですね。

建築関係でいえば、あまり悪口は言いませんけど、大手の住宅メーカでしょうか。

あれだけ宣伝して、その広告費はどこから出ているのだろうと思います。
特注のサッシや、特注の壁紙、それぞれお抱えの大工さんを持っているかも知れませんが、大工さんなんか、あちこちのメーカーを掛け持ちしているし、どうしも欲しいサッシがあれば、今ではインターネットでいくらでも出回っています。

極端な例でいえば、スウェーデン系のハウスメーカーは、当たり前ですがスウェーデン製のサッシが採用されています。独特な開き方、独特の大きさで好きな方も多いのではないかと思います。

どうしても、ああいったスタイルの家にしたければ、地元の信頼できる工務店で「これを着けたい」と相談すれば良いのです。さらに、大手ハウスメーカーのカタログを持って行って「こんな感じ」と相談するのです。

きっと出てきた見積を(大手メーカーのと)比較するとびっくりされることと思います。

値段じゃないよ、大手なら(いざというとき)安心じゃないか?とおっしゃるかたもいらっしゃると思いますが、

今の時代…

いざ…という時とは…

あ、それぞれの価値観ですね。「どうしても」

とおっしゃることを止めはしませんが、
お客様のことを思うとついムキになってしまいがちな私です。

マスコミに洗脳…というと言いすぎですが、マスコミの情報は斜めから聞いておく…いつも本当かなぁ~と思うぐらいがちょうどです。