‘徳ちゃん’ カテゴリーのアーカイブ

横浜市南区の不動産会社栄都

ちょっとしたことですが…チリツモの話

2012年3月11日 日曜日

何でも略してしまう昨今の日本です。

コピー&ペーストは 「コピペ」

パワーポイントは 「パワポ」
トイ・プードルは 「トイプー」
日常茶飯事は 「ニチジョウ・チャメシ」
セクシャル・ハラスメントは 「セクハラ」
田園都市線は 「デント」
就職活動は 「シュウカツ」
マクドナルドは 「マック」(関東)または 「マクド」(関西)
アイスコーヒーは 「レーコー」(これも関西)

今日のテーマ、「チリツモ」も、塵も積もれば山となる、の略です。

不動産の売買において、ちょっとしたことなんですけど、抑えられる費用というものがあって、

それらを節約すると、結構な額になったりするのです。

これは不動産を売買するお客様にも、建築業者や仲介業者にも言えることです。

契約書に貼る収入印紙もそのひとつ。

売買金額が500万円ちょうどの中古マンションですと、印紙(税)代は2,000円ですが、
5,000,001円の物件ですと、1万円となります。その差8,000円。

1億円ちょうどの物件ですと、45,000円ですが、
1億を1円でも超えると、80,000円となります。

1億円の買い物するのに、35,000円の差なんて…とおっしゃるかもしれませんが、
単に印紙税を脱税していないことを証明する為に貼る印紙というものに、どんなお金持ちも1円でも多くかけたくないものです。

だからどうしろとは言いませんが、ちょっとしたことでお金が浮く可能性があることを知っておいても損はないかと。
一方、年間1000棟を契約するような建売業者であれば、そのわずかな差額は積り積って数千万円になります。
横道に逸れますが、ちなみに、英語の国では、IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーン)など長い単語をイニシャルで略すことはあっても、上記のような略しかたはしないようで、

先日英語の映画を観ていたら、切羽詰まったシーンでもCDのことを“コンパクトディスク”と略さず言ってて、その響きを懐かしく思うと同時に、日本語ってすごいなぁ~と感心させられました。

AKBですか? 元は「アキハバラ」なんですけど、
なぜ秋葉原が「アキハ」でもなく「アハバ」でもなく、「アキバ」と略されるのか…ガイジンさんに質問されたら答えられますか?
どうでもいいですね(笑)

印紙税という存在自体に腹が立ちますけど、契約書の原本を2通作成するか、1通かでも節約できます。
とにかく小さな出費にも気を使いましょう…ということです。

家を持つということ その6 (シリーズ最終回) ~かわいがってあげてください~

2012年3月10日 土曜日

以前、関西で何か憶えていませんが、買い物をしたときの話です。

私が商品を受け取ったところ、男性店員が…
関東のお店ですと、「ありがとうございました」とか「またお越しください」とか言うところ、

「かわいがってやってくださいね~、どうもおおきにぃ」・・・と。

男性が「かわいがって」というギャップ、「おおきに」という関西独特の客との距離感の近さに一瞬腰を抜かしかねましたが、とても感心しました。

生命の無い工業製品に対して「かわいがる」…という発想は関東ではあまり無いのではないでしょうか?

なんでも形あるものは「そのまま」にしていると廃れていってしまいます。

家もそうです。

例えばメンテナンス・フリーと言われているサイディング材も、継ぎ目のコーキング剤の劣化をメンテナンスしないと浸水しかねません。

外に木部があれば、塗装で風雨や紫外線からの劣化を防がなければなりません。

フローリングも、そのままにしていると、色があせて表面が剥がれてきてみすぼらしくなってしまいます。

トイレの便器も風呂桶も常日頃から掃除すれば、何十年経ってもきれいなままです。
いざという時は交換・・・という手もありますが、大事にすればするほど、家は寿命が延びてあなたの心遣いに応えてくれます。

私は木造住宅に住んでいます。
屋根にはスレートが使われていますが、これも当然劣化します。
以前、かかりつけのリフォーム屋さんと話をしていて、全張替えか、塗装で延命するか…とアドバイスされ、
今回は塗装にしました。

給水管も交換時期にきているようです。

マンションは大規模修繕という大イベント計画的に行われますが、一戸建ての場合はオーナーが計画を立てなければなりません。

そうしてちょこちょこと手を加えて行くと、だんだん愛着もわいてくるというものです。
すると、修理が大変…というより、かわいがる…ということがじわじわと実感できるようになります。

私個人的にそう思うだけじゃないか?ですって?
疑問に思われるのであればぜひ試してみてください。

あなたのマイホーム、どうぞ末永くかわいがってあげてくださいね。

家を持つということ その5 ~慣れておきたい単位~

2012年3月9日 金曜日

家を持つことの楽しみを何回かに分けてお伝えしていますが、今回はちょっと寄り道…単位の話です。

住宅の平面図などを見て驚くのが、なかなか奇麗な数字が無いことです。

どこを見ても、1820mm、2730mm…なんでこう中途半端な数字なんだろうと…。
そこで初めて、この時代になっても、尺(しゃく)や間(けん)が生きていることに驚くでしょうね。

「ここに一間半の押入が…」なんてメーカーの営業さんから言われてもわかるようにしておきましょうね。

最初の打ち合わせでできた図面を見ると、なぜか、910mmがひとつの単位になっています。
910ミリは、91センチ、0.91メートル・・・ですね。

これは、日本のあらゆる建材が尺の単位でできているからです。
なので建物によく使う、ベニヤ板…あのサイズを業界では「サブロク」といいますが、3尺×6尺だからです。
1尺=303mm、ということで、909×1818mm
センチ単位で切るから、910×1820mmが基準になっていくのです。

メーターモジュールで廊下も広々…というハウスメーカーの宣伝をたまに目にしますが、それはメートルを基準にしたものです。
普通なら90センチ単位のものが1m単位になるのですから、いろいろなものが少し大きくなるということですね。
欧米でもまだ、インチが基準ですから、意外に「メートル」ものは住宅建築界では普及していません。
ツーバイフォー(2×4)というのも、断面が2インチ×4インチに加工された材木で造っていくことからそう言われています。

ホームセンターに行って、ベニヤ板や木材を買おうとすると910mmが基準になっている…なぜかもうわかりましたね。

話は逸れましたが、間取りは自由といっても、この910mmを意識しないとうまくいきません。
もちろん絶対じゃないですよ。
このモジュール以外のことをしようとすると、建築業者さんから「これすると、高くなりますけど」と釘を刺されるかもしれませんけど。

うどん屋さんで、鍋焼きうどんを注文した時に「お時間頂きますが…」・・・つまりあまり受けたくない注文と同じ・・・ということでしょうか?そんなこともないか。

今なら、間取りソフトがあるので、コピペで簡単に家の間取りが出来てしまいます。

トイレの幅は、だいたい1単位の90センチでしょう。
バスルームは、1坪タイプなら、1.82×1.82mと決まっているので、自然と基本の単位がわかるでしょう。

間取りソフトは無料でダウンロードできるものもあるのでぜひ挑戦してみてください。

単位のルールさえわかってしまえば、家の間取りにあなたの(現実的な)エッセンスを加えることが容易になります。
あなたも“夢のマイホーム”を設計してみましょう!