数年前、長らく存在した大学が移転したことで近所でアパート経営をしていたオーナーがピンチに陥っているということを報道番組で取り上げられていたのを思い出しました。
大学が出てしまったあとはもぬけの殻。商店街は軒並みシャッターを閉じました。
それはそれで社会問題ですが、大学が永久にそこにある…とは誰も言っていないのですから、リスクとして受け入れないといけないのでしょう。
転出されてしまう側もあれば、転入してくる側もあります。
先日ある不動産業者さんと話をしていたら、バブル期と思わんばかりの忙しさ。
それはある企業が近所に転入してきたからなのですが、その会社には2000人余の従業員がいるらしく、それも研究職が多いことから、年収の比較的高いかたがいらっしゃるそうです。
ですので、提供されている建売住宅も、千万の桁の数字がひとつ上を行っていても売れているのだそうです。
アパートもワンクラス上の広い間取りに人気があるとのことでした。
当社は3,580~4200万円あたりで頑張っているのに、5,000~6,000万円程度が売れているというから驚きました。
ここより田舎ですよ。あ、田舎でも東海道線沿線は強み…ですかね。
不動産の価格もそういう大きな施設、特に企業が転入してくると良い方向に変化してきます。
きっと飲み屋やスポーツクラブなども出来てくるのではないでしょうか。
お金が成るロケーションの土地とそうでない土地の差はあるものですね。
企業の誘致は周辺住民の死活問題です。
今や、中国の人件費が高くなってきていて、カンボジア、インドやミャンマー、旧東欧圏へ工場を移転するケースも多くなっていると聞いています。
電気料金も人件費も比較的高い日本ではやはり勝負にならないのでしょうか。
IBMのパソコン部門のLenovoは、納期の短縮と製品クオリティを高める意味でメイド・イン・ジャパンの方向を向いています。
企業側に、もっともっとメイド・イン・ジャパンを見直して頂ければと思ってやみません。
メイド・イン・ジャパンは日本人を救い、日本を救うのです。
バブルは弾けて終わってしまいますが、じわじわと盛り上げたいですね。