‘徳ちゃん’ カテゴリーのアーカイブ

横浜市南区の不動産会社栄都

スポット的不動産バブル

2012年3月30日 金曜日

数年前、長らく存在した大学が移転したことで近所でアパート経営をしていたオーナーがピンチに陥っているということを報道番組で取り上げられていたのを思い出しました。

大学が出てしまったあとはもぬけの殻。商店街は軒並みシャッターを閉じました。

それはそれで社会問題ですが、大学が永久にそこにある…とは誰も言っていないのですから、リスクとして受け入れないといけないのでしょう。

転出されてしまう側もあれば、転入してくる側もあります。

先日ある不動産業者さんと話をしていたら、バブル期と思わんばかりの忙しさ。

それはある企業が近所に転入してきたからなのですが、その会社には2000人余の従業員がいるらしく、それも研究職が多いことから、年収の比較的高いかたがいらっしゃるそうです。
ですので、提供されている建売住宅も、千万の桁の数字がひとつ上を行っていても売れているのだそうです。
アパートもワンクラス上の広い間取りに人気があるとのことでした。

当社は3,580~4200万円あたりで頑張っているのに、5,000~6,000万円程度が売れているというから驚きました。
ここより田舎ですよ。あ、田舎でも東海道線沿線は強み…ですかね。

不動産の価格もそういう大きな施設、特に企業が転入してくると良い方向に変化してきます。

きっと飲み屋やスポーツクラブなども出来てくるのではないでしょうか。

お金が成るロケーションの土地とそうでない土地の差はあるものですね。

企業の誘致は周辺住民の死活問題です。
今や、中国の人件費が高くなってきていて、カンボジア、インドやミャンマー、旧東欧圏へ工場を移転するケースも多くなっていると聞いています。

電気料金も人件費も比較的高い日本ではやはり勝負にならないのでしょうか。

IBMのパソコン部門のLenovoは、納期の短縮と製品クオリティを高める意味でメイド・イン・ジャパンの方向を向いています。
企業側に、もっともっとメイド・イン・ジャパンを見直して頂ければと思ってやみません。

メイド・イン・ジャパンは日本人を救い、日本を救うのです。

バブルは弾けて終わってしまいますが、じわじわと盛り上げたいですね。

アスベスト処理に73億円?

2012年3月29日 木曜日

今朝の新聞報道によると、大田区の羽田空港近くにある㈱荏原製作所が売却した土地を買った企業が、土地にアスベストが含まれているとしてその処理費として73億円を請求しているということが書いてありました。

アスベストは飛散するとそれを吸い込んだ人が癌の原因になることがあるので、とても危険な物質のひとつです。

土地に係る瑕疵については、売主がその責を負うこととなりますので、土地を売る予定のかたは・・・特に鉄骨造のお宅の方は気をつけてください。

昭和50年(1975年)9月には日本でもアスベストの「吹きつけ」は禁止されていますので、
それ以降は、代替品が使われているのですが、それ以前建造のものですと、アスベストが使用されている可能性が高くなります。

ただ、一般の家庭に使われている「スレート屋根」とか「カラーベスト」といわれる屋根材、それから軒天井(のきてんじょう)に張られるボードにもアスベストは使われていることがあります。
こちらは、普段のその屋根の下で暮らす分には何の悪影響はなく、むしろ毎日毎日外気の寒暖や風雨から家を守ってくれている働き者ですが、壊す段になると話は変わります。

大きなシャベルカーで一気に壊したら簡単なのですが、この屋根材とボードは一枚一枚剥がして、破断面からアスベストが飛散しないように袋詰めして処理しないといけません。

今朝の報道の例は工場跡地ですから、鉄骨の柱にきっとアスベストが吹きつけられていたことでしょう。

きっと土に埋まってしまっているでしょうから、それを掘り返して…という作業をすると、土地の広さから言っても73億円は妥当かも知れません。
解体時に処理していれば7億円で済んだかもしれないのに…。

どうなるのでしょうね。

カーネーションにみる不動産屋像

2012年3月27日 火曜日

主演の尾野真千子さんが夏木マリさんに代わって話題沸騰・・・いえ、蛇足をだらりんと放送中のようなNHKの朝ドラ、カーネーション。

岸和田のある商店街が舞台になっているようですが、ドラマの設定でバブルの頃、

主人公の家の近所に不動産屋が出来て・・・というシーン。

バブルのころだから仕方が無いのかもしれませんが、社員とおぼしきスタッフの腕には
金の時計やブレスレット、ダブルのジャケットでガニマタ歩き・・・

あぁぁぁやっぱり一般的に「不動産屋」のイメージってこうなってしまうのだろうなぁ、と苦笑いして見ていました。

ところが今では新卒で不動産仲介の仕事をする若者も多いようです。

少なくても10年前は「新卒」でこの世界に来る人は珍しかったです。
それもそのはず、3ヶ月間契約が無いと肩を叩かれる…というか、周りからの目が冷たくなってしまうような業界でしたから。

ところが、企業でコンプライアンス(法の遵守…という概念)なぁんて言葉が流行りだしてから、
歩合給ではなく、固定給の仲介営業マンが増えてきました。
会社は定時になると電気を消して社員を帰らせるそうです。

お客さんと電話で連絡ができるのは夜だけなのに・・・と思いきや、

最近はメールで何でもやってしまうようですね。

メールでのやりとりはいろいろな危険をはらんでいるので、私はサブ的な使い方しかしませんが、
お客様からメールのみでの連絡を希望されることもあるので、その場合は対応せざるを得ません。

朝ドラのカーネーション、もう今週で終わってしまうようですが、
近所の不動産屋のスタッフがもう一度出てくるとしたら、リーマンショックを経ておとなしい身なりをしているかもしれませんね。