世の中のしくみというのは未来永劫続くものではないもので・・・。
数年前まで日本では、電話といったら電電公社一社しかありませんでし
た。
JRは国鉄といって、今みたいに競争も無ければ低姿勢の雰囲気ではありませんでした。
それが今ではNTTでさえもシェアを食われるようになり、JRも私鉄や飛行機と料金で対抗しないといけなくなりました。
とはいえ、NTTは電電公社時代に築いた電線を他業者に貸している訳で、完全に自由競争化した訳ではないのですが…。
一方注目したいのはガス。
日本では、いわゆる都市ガスとプロパンガスの比率は5:95だそうですが、
そのプロパンガスの大元の仕入れ価格が下落しているとのことです。
そうなると当然、今日も使っているプロパンガスが来月あたりから安くなるかと思ったら…。
(古くからの)仕組み上、そう簡単にいかないようなのです。
大元がいて、卸業者がいて、その先に販売業者がいて、その仕組みはそう簡単に変わりそうもないのです。
なぜなら、東京ガスは非常に公共性が強いものですが、プロパンガスの価格は自由設定なのです。
自由なだけに、確固とした“標準価格”というものが無く、扱っている販売業者でさえも、
「うちは1㎥いくらだよ」と言えるところが少ないというのですから驚きです。
でも諦めないでください。
こんな協会もありますので、相談されてみたらいかがでしょう。
【一般法人 プロパンガス料金消費者協会】
http://www.propane-npo.com/index.shtml
再度申し上げますが、価格が自由なので、「格安」をうたって勧誘し、そのあとでズルズルと価格を値上げする悪徳業者もあるとのこと。
そういう相談にものってくれそうです。
電力については、自家発電しない限り、このエリアの人たちは「あの(総括原価方式の)」東京電力から電力を供給される他方法はありません。
これもなかなかつらいところですね
プロパンガスの価格が下がれば、不動産購入にあたって稀にですがプロパンガスだから…という理由で敬遠されることは無くなると期待するのですが。
日本では95%もの比率で使われているプロパンガス、業界もこれを機に「構造改革」してほしいものです。