‘徳ちゃん’ カテゴリーのアーカイブ

横浜市南区の不動産会社栄都

個人情報の取扱いの温度差

2012年5月29日 火曜日

不動産取引において、今まではそんなに厳しく無かったのですが、お客様の身分を確認して記録を残す決まりとなりました。

お客様の名前が田中一郎さんだとして、そのかたが、本当に田中一郎さんなのか、今までは疑いもしなかったのですが、
それを確かめるように指導されています。

一方で、反社会的勢力への関わりをなくすのもひとつの目的のひとつです。

こと、この反社会勢力との関わりを断とうという動きは厳しく、
かえって一般の方にとって煩わしさを感じられるのではないかと、いつも恐縮をしながら手続きを進めています。
ただ、この個人情報の取り扱いに関しては、最近どうもおかしな感じがします。

訪れる窓口ごとに“個人情報ですから…”と情報の取得に手間取ったり、新たに書類を提出させられたり、ハードルをつくられている一方で、
保護されている情報がだらだらと漏れています。

漏らした方はその都度「二度と無いように…」と陳謝しますが、
手間を掛けて預けた情報なのですから、漏らすのは相当重い犯罪なのじゃないかと。

 

日本では個人情報に対する感覚が欧米に比べて柔軟なような気がします。
おかげで、防犯カメラの威力で先日、渋谷での傷害事件の犯人が捕まりましたが、
欧米では商業地域にカメラひとつ付けるのに、結構な反対運動が起きました。

プライバシーの侵害だと・・・。

何なんでしょうね、この差。

賃貸アパート  ペットと共生できるか? 

2012年5月28日 月曜日

数年前から“ペットと共生”と“賃貸アパート”というキーワードが多分多くのケースで検索されるようになっただろうと思います。

ただ、出始めた当時は“ペット可”という意味とあまり変わらなかったと思います。

 

今朝の新聞記事によると、ペットと共生できるアパートの建築需要が高まっているということでした。
「共生」と「可」の違いは何かというとソフトです。

「ペット可」の時は、脚洗い場があったり、ドッグラン併設…なんてものもありましたが、

その記事によれば、そういったハードは当たり前で、ソフト…つまり、
飼い主同士の交流の場(しつけ教室やセミナー)などを設けるなどして住環境を改善していくということだそうです。

それがどの程度成功するかわかりませんが、
一飼い主の私からしてみれば、わからないこともないです。
飼い主の顔が見えれば、しつけにも気をつけるようになりますし、糞尿の後始末をせずに放ったらかしという最悪の状況を防げるかもしれません。
あと、記事に書いてあったことで納得したのは、
「ペットの飼い主は、自分のペットの傷なら許せても、他人のペットの傷は許せない」傾向なのだそうで。

そうですよね。
ということで、その新しいアパートは壁クロスを全部替えるのではなく、
腰高で区切って賃貸人が代わった際の原状回復の費用も手間も抑えられるようにしたとのこと。
ただ、ペット愛好家の中には、“うちの子に限ってそんなことしません!”みたいな「モンスター」もいないことないことないので、

シェアハウスもそうですが、皆がわかり合えればいいのですが、わかり合えない方が一組いると状況は変わってくると思います。

ボーナスはローンの返済に充てない…という結果

2012年5月27日 日曜日

ニュースにある統計が出ていました。都内の不動産調査会社でアンケート(サンプル数300)を行った結果です。

「今年のボーナスのうちいくら住宅購入資金(頭金)に充てるか?」という設問に対して、

「充てない」が55.2%を占めた…というものです。
この数値を受けて、ニュースの見出しは
「住宅購入希望者の約6割が「ボーナスを住宅購入資金に充てない」でした。
もう少しこの割合は高いのではないかと思いましたが、
よく読むと「充てない」という答えには「ボーナスが無い」という回答も含まれていました。

「(お金はあるけど)充てない」のと「ボーナスが無い(から充てようにも充てられない)」とは大違いだと思いまして・・・。
アンケートというのはこれだから設問をきちんと作らないといけないし、
先日も書きましたように、統計というのはさじ加減でいくらでも表現ができてしまうのです。

それに東京の公務員相手に聞いたのと、秋田県で聞いたのとでは大違いのはずですし・・・。

ただ、サンプルが300と少なくはありますが、参考になったことはあります。
いや、これもわかっていたことではありますけど。

「今後、住宅ローンを組む際に、ボーナス時払いを前提とするか?」という問いに対して、
「ボーナスを資金計画に組み込まない」という回答が全体の75%ほどになっていたということ。

先行き不透明な社会の反映…と、これまた予想された範囲の結果でした。

ボーナス時になると、今ではどうかわかりませんが、一年に2回、札束を扇形に広げている写真が新聞に載ったものです。
これで公務員にボーナスが支払われたことがわかるようになっていましたが、
そういえば最近見ていない気がします。民間企業のボーナス事情に配慮したのでしょうか?
民間企業に勤めている多くの方にとって、ボーナスは給料○ヶ月分…はもはや当たり前でなくなっているのです。

住宅ローンを調べるのであれば、「当初金利優遇」も調べてほしかったです。
あれは入口を優しく、その後返済が段々苦しくなる購入者にとってとても厳しいプランです。
私はお勧めしません。
30年前みたいに、勤続年数が増えれば給料がスライドして高くなる…という状況ではないからです。

これだけ先行きが不透明だと選ぶは…固定金利型ですか?

何はともあれ、住宅ローンは、
(お金の)ある時に繰り上げ返済して1日でも早く金融機関とさよならすること…ですね。