‘徳ちゃん’ カテゴリーのアーカイブ

横浜市南区の不動産会社栄都

投資信託 好きですか?

2012年2月24日 金曜日

ある日、証券会社のセミナーに参加した時の出来事。

ある投資信託の商品の説明が1時間ほどされました。いかにその投資顧問がいい成績を残しているかというのに大半の時間が割かれました。だから「この新商品は必ず儲かる」…と言いたいのを言葉を変えて一生懸命伝えようとしていました。

私はもともと投資信託というものに興味がなかったこともあり、右から左に聞き流していましたが最後にオチがありました。

質問の時間になったとき、後ろの方の老夫人が手を挙げて静かに話始めました。

「あのね~、この前、○○さんから「この投資信託は絶対にイケる」っていうから買ったんですけど、いつ上がるんでしょう?」
会社のスタッフは真っ青!
一方で、聴衆は静かに苦笑い!

証券会社で言ってはいけない…というか、言いたくてたまらないけど誰も言わない…そういう質問でした。

投資信託というのは、あなたではない誰かがあなたのお金を運用して、そのアガリをみんなで分配するもの。

運用を任された方は、もしかしたらどれだけの金額を集めて運用しているかが実績になる。
運用会社から募集を任された証券会社は、手数料ビジネスだから、その投資信託を買う人をいかにたくさん募るかが商売。

そう考えると投資信託にあまり興味を持てないのです。

運用会社は集めたお金を運用する。
証券会社は広告を出しセミナーをやってお客を集める。
で、あなたはお金を出すだけ…。
仕事をしていないあなたのアガリが少なくなって当然といえば当然。

株式投資に限らず、不動産の世界においても同じような商品があります。
このような理由から私はそういうの、お勧めできないのです。

先日、新聞折り込みの冊子に経済情報がいろいろ書いてありまして、美人のFP(ファイナンシャル・プランナー)の先生がこの期に及んで投資信託を勧められていたので目を疑ったのです。
証券会社の広告記事だったのかなぁ~アレ

事故物件に住んでみた…  という本

2012年2月23日 木曜日

 

事故物件に住んでみた!…というショッキングな名前の本(彩図社)が出ていたので読んでみました。

著者は森 史之助氏、自ら事故物件に住むという捨て身のルポを敢行したもので、興味深く読ませてもらいました。

報道番組にもとりあげられたことがありますが、

自殺などで物件がキズものになったということで、遺族に対して高額な損害賠償請求を(時には葬儀の最中に請求)するケースもあるらしく、これは社会問題になっています。
一方の投資家、大家さんにとっては避けて通れないリスクです。

また、その本でわかったことは、どんな残酷な事件事故があった部屋でも、今ではちゃんと住民がいるというこことです。

中には、家賃が安いからという理由で事故物件を選んで住む方もいるそうです。これは驚きの反面安心もしました。

また、霊能力者を生業にしている方にも見てもらったみたいですが、「センセイ級」の人でもその部屋の事故をまったく言い当てていなかったことろは笑ってしまいました。

なまなましい不動産業者とのやりとりには唾を飲みましたが、そういう物件も少なくないのだと思います。
何せ、自ら命を絶たれる方は1年で3万人以上もいるのですから。

ひとり暮らしをすると、もし風呂場で足を滑らせて打ちどころが悪かったら…誰も知られずにしばらく…ということもあるし、
首が痛いから、整形外科にあるような首を吊る機械に似せて首をつってみたところが、そのタオルが滑って喉に…ということもありそうなので、
ひとり暮らしのかたは注意してくださいね。

歌手のホイットニー・ヒューストンさんもホテルのバスタブで溺れていたとはいえ、今のところそこに至った原因ははっきりしていません。

で、気になる事故物件のオバケちゃんですが・・・。
その本の著者は面会しなかったようです。よかったです。

でも、もし幽霊が出た…ということになったら、本屋で並ぶ棚も違ったと思うので著者にとっても良かったと思います。

事件や事故の場所を避けて通ろうとすれば、電車なんか…乗れませんね。救急車も乗れません、病院に入院もできません。
住むところとなると…違いますか。私?身内ならまだしも、他様となるとまだ勇気が

…。

公簿売買 実測売買 どっち?

2012年2月21日 火曜日

登記簿に載っている面積は、業者の中では「公簿(こうぼ)面積」といって、その面積で売買契約をすることを「公簿売買」と言います。その反対は「実測売買」。

消費者の方にとっては、聞き慣れない単語なので何のことだかわからないことが多いでしょう。

売買契約書を読み合わせる時、最初の方で

「本件売買は、公簿売買とします」

と言うところがあります。(もちろん「実測売買です」ということもあります)

それは、この取引自体は登記簿に記載されている面積をもって売買するのであって、後に測量をして実際の面積が多少違いがあっても売主・買主お互い文句は言いません、ということです。

反対に「実測売買」となると、後に測量をして面積が違った場合は、その分、お金で解決しましょう…ということになります。何十坪も変わることはほとんどありませんけど。

最近測量をされているような地所の場合は、登記簿の面積と、測量図の面積が同じなので、何の問題もないのですが、

測量が古いと、当時の測量技術の悪さから登記の面積と違う場合があります。
ただ、固定資産税などがその登記された面積を基準にしているので、ややこしくなります。

ここだけの話ですが、昔から土地の税金はできるだけ取られたくない…ということから小さめに申告することが多かったそうです。だから、実測面積より公簿面積が小さい場合は(直すと大きくなった分)税金が高くなるので特に直さなくても…ということになりますね!

登記のと測量図の面積が違うことで差し迫った問題はありませんが、気持ち悪い…とおっしゃるのであれば、「地積更生登記」という作業が必要です。
その際は、土地家屋調査士による隣地の境界の確定をして測量、そして登記という段取りになります。
隣接する地所の所有者の立会と確認…という協力ももちろん必要です。

普段から仲良くしておかないと、こういう時におへそを曲げたり「ワシは(境界確認の)判を押さん!!」とか言い出したりして、いざという時に話がまとまらないことがあるのでご注意を!