昨日、テレビ東京で“完成!ドリームハウス”を見ました。
2物件あって、ひとつは南足柄で斜面を利用した3階建て。もうひとつは、埼玉県桶川市の平屋。
どちらも施主のこだわりは“開放感”。
そうですよね、マンションに住めば、上下左右の隣の人は数十センチ先。
密集地の戸建なら、隣との距離は1メートルあれば御の字みたいな…。
“開放”を求める気持ちもわかります。
今日書きたいのは、桶川の方。
基礎を作る前の地盤補強工事の場面。
重機のドリルで掘って行くと出るわ出るわ、泥水が。
染み出てくる程度ではなく、ドボドボなんです。
工事業者も“これほど悪いとは・・・”と驚いていましたが、それを以前にも紹介した地盤補強工事のひとつ、
砕石を流し込み、RC杭に代えるという工法で改良していました。
砕石工法でもちゃんと強度も出るとのことですが、実際にやっているところを初めて見ました。
ただ、そこの地盤は、6m下がほとんど水なんですよ。
そんなところで大丈夫なのでしょうか?
上に乗る建物は平屋と言っても、ほぼRCと鉄骨造。
木造に比べ結構な重さになります。
後に調べましたが、桶川のあたりの地盤はズブズブみたいですね。
きっと江戸時代までは、沼地に葦が生い茂っていたか、田んぼだったところでしょう。
以前、同じ埼玉県の鳩ケ谷というところに行った時も驚きました。
地盤面と川面がほぼ一緒!
ちょっと雨が降ったらすぐ洪水になりそうでした。
その鳩ケ谷も川口もこの桶川も同じ荒川河川沿いの軟弱地盤のエリアです。
先の大地震でこの周辺でも液状化現象が起き、傾いている家が多いとのことです。
住民は造成をした市を相手に訴えを起こしているそうですが、
市も、そんな大地震は想定していなかったでしょう。地盤補強にはキリがないですからね。
ということで、液状化が起きそうなところは、もちろんその造成のしかたにもよりますが、
元々どいう土地だったのか?あるいは、最近は自治体やそのHPなどでボーリングデータを閲覧することができたりしますから不安な方は参考にされたらどうでしょう。
先日、当社が港南区で造成をした現場は逆に、重機のシャベルが入って行かないほどの硬さでした。
やっぱりこういう地盤の上に家ってあってほしいと思うのでした。