今朝の日経、住宅ローンの返済猶予をしているケースが多くて中小の金融機関が厳しい状況に、という記事が出ていました。
そうですよね。
いわゆるモラトリアム法が延長を重ねた上で、今日をもって終了。じゃ、明日から貸しはがしが始まるの?というと、実は「指導」ということで支払い猶予は保たれるようです。
住宅ローンを組んでいる人にとっては切実なニュースですが、もし今の返済が厳しくても悲観的にならないでくださいね。
方法はあるものです。
決して住宅ローンを決まった日に決まった額を払えないからといって自ら命を殺めることはありませんからね!!
記事では金融機関が苦しいと書いてありましたが、
苦しいのは実は銀行じゃなくて、その先にある保証会社やサービサーじゃないでしょうか?
保証会社やサービサー・・・どちらもこれまでは濡れ手に粟だったのが、適正な利益になった・・・というくらいじゃないかと私はあまり心配をしていませんけど。
住宅ローンの構造を理解すると、銀行はあくまでも窓口。
もし、個人客の支払いが滞ったらその債権は保証会社が買ってくれますから、銀行は無傷で済みます。
もちろん銀行は、個人客からの支払いをまとめて運用する訳ですから、投資する原資が少なくなるのは痛手ですけどね。
これまでは、個人客はまじめに住宅ローンを順調に返済していたので、少ない危険率で保証会社もサービサーも利益がガッポリ(?)あったわけです。
保証会社やサービサーが悪いって言ってるんじゃないですよ。リスクを負ったところが一番利益を取っていいんですけど。
これから地価が上がり始めたら、さらに保証会社やサービサーは儲かるはずです。
ですから、滞納や支払い困難な個人客が少し増えたとしても、金融機関がまずくなることは・・・無いと思います。
ただ、その記事で気になったのは、中小企業への貸出しをした分は(政府に頼らず)それぞれの金融機関で回収をしなさいよ、というのが基本らしいので耐力の無い小さい(預金額の)銀行は厳しいかも知れませんね。
地中海に浮かぶキプロスでは、それどころじゃないみたいですけど。