今朝のニュースに、大規模ビルが竣工ラッシュを迎える中、中小規模の新築ビルが満室稼働になっている…という記事が出ていました。
マンション、アパート、賃貸ビルをお持ちのオーナーならすぐ目が行く記事でしよう。
満室稼働こそ命題! 空室対策こそ永遠のテーマですから。
でも、その記事のオチは「付加価値」でした。
なんだやっぱりそれか…と少々がっかりしましたが、
その記事を読んでみてあらためてがっかり。
アロマの香りがするエントランス、壁の無い広いフロアー…、3mの天井高のエントランス…、
一瞬それが付加価値か?と思うのですが、そのようだそうです。
私が学校を出て最初に勤めたオフィス家具の商社では、当時、“付加価値をつけたオフィスを提案するんだ!”と頑張っていました。
当時まだPタイルの上を電線が走っていたオフィスに対して、10センチ弱ほど床をあげて、その下の空間に配線を通しました。
このように配線をしやすく、模様替えにも素早く対応できるようにしたものを“付加価値”として売ったのです。
その頃初めて“付加価値”という言葉が世に出てきたこともあって、
これが“付加価値をつける”ということか~と感心していました。
今ではビル全体が床上げされているのが当たり前になりましたが、当時は床に電線がごろごろしているのが当たり前でした。
まさに新しい価値感だったのです。
それに引きかえ、アロマが付加価値とは…。
いいんです。要は空室対策。それは永遠のテーマ。
これさえやっておけば大丈夫!という答えは…無いというか、
今までやって効果があったことは全て、その物件で、その時点では効果があったことなのですから。
それらすべてが答えだったというべきでもあるのですから。
ニュースにするネタかと思いましたが、目新しい空室対策は…すでにネタ尽きなのでしょうか?
それをネタにす私も私ですね?
大規模ビルが竣工を迎えている中…と最初に書きましたが、
渋谷ヒカリエは即日満室になったということですので、シブヤ…恐るべし。