正直どうなるのかと思っていました。
よく渋滞情報に出てくる鎌倉女子大前(横浜市栄区)。
そこから大船寄りに数百メートル行った所にあった「恒陽大船マンション」全87戸(築30年経過)
道路の拡張がもうそこまで来ているというのに、で~んとRC造のマンションが鎮座していました。
そのマンションの所有者さんたちはそのことをもちろん知って購入されていたはず。
でも、本当に拡張するとは思っていなかったかも知れません。
それがこのほど建て替えが完了して、地権者へ引き渡しが完了したとのニュースがありました。
新しいマンションは、名称も「オーベル大船マークスコート」(全70戸)と一新されました。
70戸のうち、28戸は地権者住戸とのことですから、恒陽大船マンションからそのまま居残った方が28世帯なんでしょう。
となると59世帯は他に移ったという計算です。
今では、最寄りの大船駅周辺にはビッグオレンジという工場跡地にできた巨大マンションなどがあり、
ますます交通便が良くなっていますし、マンション価格もいい感じに下げ止まりしているようですから、
移り住むいいきっかけになったのではないでしょうか。
建物の老朽化を原因とせずに、道路用地買収が建て替えの契機となったケースは全国的に珍しいそうで、
神奈川県では初だったとのこと。
10年あまり、話し合いが進まなかったものが、ある業者がどういう説得を行ったかわかりませんが、
それで区分所有者全員の賛同を得て実現したこの事業…。
素晴らしいことだと思います。
ちょうど政治では、同じ志をもってつくった(だろう)政党の中で真っ二つ…あるいはそれ以上にに割れてしまっている始末。
そんな中で、まったく志もバックグラウンドも違う方々を集めてひとつゴールに導かさせたのは凄いことだと思いました。
でも、人口が少なくなる中、鎌倉街道をそこまで広げなくても良いだろう…というくらい広げようとしていますが、
決まったことは修正しないお役所仕事のいい例のような気がしてます。