不動産のニュースの中に、「賃貸住宅にもカスタマイズの波が来ている」という記事が出ていました。
記事のポイントは、
部屋の造作をして構わない(=現状復帰の必要なし)という概念が今後一般化するか?
にありました。いきなりは無理でしょうけど、そういう需要があるのも事実でしょう。
なぜなら、以前なら、賃貸に住んだ後、夢のマイホーム購入という図式であったのが、賃貸のままでもいいか…という人も増えているのだそうで、
それなら少しくらいは部屋に造作したり、壁紙を替えたり…自分流にアレンジしたいと考えるものです。
一方で、賃貸物件を持つオーナーがいつもピリピリしている“空き室対策”の一手とも言えます。
そのニュースの中に日本人らしいなぁと思ったところがあります。
その物件は、完全に内装が自由…ではなく、いくつかの選択肢の中から壁紙を選んでもらう…という形でスタートするということ。
“自由”にまだ不慣れなのか、ちょっとさびしい気がしました。
日本では壁紙=白、という感覚が根強いのですが、確かに海外の部屋を思い出すと、白一色…は少なかった気がします。
海外の塗料メーカーのCMで、こんなのがありました。
ご主人が家に帰ると、奥さんが片手にペンキ缶、もう一方の手に塗る為のローラー。
奥さんが部屋(寝室)の壁を真っ赤に塗っていきます。
すると…と時間が飛んで、赤ちゃんが出来ている…というもの。
部屋のイメージを変えれば生活も変えられる!というオチでした。
色は人の感覚に作用すると聞いたことがありますし、研究も多いかと思います。
賃貸物件での自由な造作と原状回復不要の波は・・・進むのでしょうか?