道路に面している住宅で新たに車庫を造る場合、前面の歩道に段差があれば、
歩道の切り下げ工事が必要となります。
工事費は施工部分の幅や舗装の種類、ガードレールやガードフェンス
撤去の有無、道路標識付替えの有無、電柱移設の有無、街路樹など
植栽の有無、側溝工事の有無、付随する歩道の補強工事の程度など
によって異なりますが、30~60万円程度の工事費用が掛かって
しまいます。
工事が出来ないケースもあるので、事前に管轄の土木事務所へ確認
が必要です。
工事費用を避けるために自身で乗り上げブロックやステップ板を設置する
ことは多くの自治体で禁止しています。
しかし、自治体などが強制的に撤去したり強く指導したりせず、
但し、バイクや自転車が乗り上げて転倒し死傷事故が起きたとすれば、
それを置いた個人が責任を問われることもあり得ますので注意が必要
です。
中には車いすの通行のために置いているブロックなどもあるでしょう
から、一概にすべてがダメだともいえないのでしょうが…
歩道の切り下げ工事をしないままで、車の進入部分にブロックなど
を置いている中古一戸建て住宅を購入する場合、事故時の責任の
リスクも買主が引き継ぐことになりますから注意が必要ですね。