今、家を持とうと考えている方々は、年齢的に30歳前後でしょうか。
今から30年前というと、バブル経済の真っただ中。
物ごころついた頃はバブルが弾けた後で…ということになるのでしょう。
バブルのころは異常だったと思います。
値段の高いものはイイモノだ、という勘違いがまかり通りました。
建築資材も「こだわり」屋さんがいて、いろいろ大変だったことでしょう。
バブル後、贅沢なことをやっていると“バブリー”と揶揄されるようになりました。
建築業界もそれに対応したか、注文住宅で苦労しながら仕様を決めていくものより、
あらかじめ建てられたものを割安な価格で買えればいいじゃないか、
という合理的に物事考えるかたが多くなったのでしょうね、建売の新築が増えていきました。
肉は肉屋で、米は米屋で…より、大量仕入れで安くなっているスーパーマーケットで買う…という世代でしょうから。
ただ、前の回に書いたように、家づくりに合理性はマッチしないように感じるのです。
家づくりには面倒くさい作業がたくさんあります。
壁紙ひとつとっても、ピンからキリまであります。
柄モノが好きな奥さまと、無地が好きなご主人でもめるかもしれません。
でも、二人で住む家だし、好きで一緒になった訳ですから、
きっと、妥協点がみつかるものです。
そうすることで家にもっと愛着が出てくるものだと思います。
家は英語でhouseですが、houseではなくhomeになってはじめて「我が家」になるのではないでしょうか?
家庭が円満であることは、ご主人の仕事、奥さまの健康、子供さんがたの成長にとってベースですよね?
住んでいて気持ちのいい家はきっと、安心できる家庭のベースを築いてくれるのではないかと考えています。