新築のアパートの入居者を募集すると、契約が決まる順番があります。
傾向的にですけど。
1階は防犯上と、日当たりのことがあって特に女性には不人気なのですが、
最近は1階から埋まることもあります。
それはもちろん賃料が安いから。
入居者に敬遠されるぶん、安めに設定されることが多いのです。
でも単身者用のアパートの場合、入居者の一日をイメージしてみると、
朝早く出勤して、返ってくるのはもう夜中。
太陽光がさしこむ時間帯は部屋にいない…という使い方になります。
ということで、日当たりを重視しなくていいのですけどね。
休みの日?
近くの日当たりのいいカフェでぼ~としていたらいいですかね。
それくらいに思っていましたけど、とんでもないことも起きたりするのです…1階は。
以前、前の会社で建築したアパートの1階の入居者からクレームが入りました。
湿気が酷いので見に来てほしいと。
北側の部屋だし仕方が無いんじゃないか…と思っていたし、
基礎はべた基礎で、浸水とは無縁…と思っていたら、そうじゃありませんでした。
なんと点検口を開けて見た光景は眼を疑いました。3センチくらいタプタプと水が溜まっていていたのです。
新築物件だったので、私ははじめ、配管が外れていることを考えましたが違いました。
工事担当者が言うには、基礎の底面と側面の継ぎ目(もちろん見た目にはわかりません)からの浸水だと。
私はそれまで、べた基礎ですから、底面と側面とは一体だと思っていたのですが、
底面をまず仕上げて、そのあと側面を造るので、一体のようで一体じゃない…というのです。
水が多く出る地盤に建てる場合、こういう心配と対策も必要ですね。
そういえば、この入居者からのクレーム、湿気が酷いというか、
「普通にしてて、布団が濡れるんですけど」というものでした。
施工が良くない一例です。
アパート経営するかたは、頭の片隅に置いておいてください。