社会問題化する空き家・・・そのうち最も多いのは賃貸・売買向けの空き物件です。
高齢化や人口減少によって、空き物件が増加していくことは確実とされています。
日本には、5759万戸(2008年)の住宅があり、そのうち13.1%にあたる757万戸
(同)が空き家だとされています。
この20年で倍増しました。
国土交通省が11年3月に行ったアンケートによれば、全国の地方自治体で空き家の
実態を把握しているのは16.5%にすぎず、実際の空き家はもっと多いとみられています。
空き家の分類を見てみると757万戸のうち、別荘などの2次住宅が41万戸、
住む人がいない住宅が268万戸に対して、賃貸・売却用の住宅が448万戸もあります。
貸したい・売りたいとされている物件がこれだけ余っているのが実情です。
しかし、実際に流通しているのは17.1万戸しかありません。
これを上手く流通に乗せることができれば、空き家の減少はもちろん、眠らせている
資産の有効活用にもなるのではないでしょうか。
特に都内では、リノベーションで価値を高め消費ニーズにあった物件へ生まれ
変わらせるという方法で空き家を活用している業者も多くあるようです。
将来、必然的に空き家が増えることを考えると、この空き家問題を上手く活用し
プラスへ転嫁する方策を見出すことが出来ればビジネスチャンスに大きく繋がる
かもしれません。