公団の団地というと、多摩ニュータウンや、埼玉の松原団地が大規模なリニューアルをしたのは有名ですが、
こんなリニューアルもあります。
今日、ニュースになっていたのは㈱ブルースタジオがリノベーションを手掛けた団地のリノベーション1棟です。
たまたま当社から近いので見に行こうと思います。
1967年(昭和42年)築ですからもう45歳。
それがこれだけきれいになるのですから魅力的です。
公団の団地…昭和40年代当時は長屋ばかりの日本の中で、「文化的な生活」が実現できる最先端のモード?だったらしいです。
どこの団地も入居するのには抽選があり、当たったら「良かったね~」とうらやましがられたとのこと。
当時の広告を見たことがありますが、
自分の家にガス釜の風呂、洗濯機、テレビと、個室があることがすでにもう「最先端」だったのですから
隣の世帯とツーツーの長屋生活から脱出できた夢のマイホームだったわけです。
時代は移り、現在の私たちから見ると、
団地サイズといわれる畳もさることながら、サッシや風呂のサイズ、トイレの広さ、天井高さ…
何もかもがひと回り小さい感じがします。
そこに同じ引き違扉のサッシをつけるとあまり印象が変わりませんが、
上に紹介した磯子区のリノベーションは窓のサッシ形状を変えることで、まったく別の窓になっています。
これには感心しました。
天井高がどうだか…わかりませんが、
平成築のマンションでも、部屋に梁(はり)が通っている部分に頭が当たりそうになることもあるので、この手の団地に限ったことではないのですが、
昭和40年代より平均身長は確実に高くなっていますからね~。
先日女子バレーの試合をテレビで観戦しましたが、当時、東京オリンピックに出ていた女子バレー選手の体格と比較しても
すぐわかりますよね。
公団の団地はどこの場合も日当たりが良く
リノベーションで再生するのはいいことですが、「枠」が決まっているだけに工夫が試されるところです。
コンクリートも寿命があります。昭和40年代の団地…建て直した方が長い目で見て安くつく…かも?