日本では建築基準法という偉い法律があって、今日建てられている家も、その法律に則って造られています。
たまにとっても安い価格の土地があると、下に「再建築不可」と書いてある…そんな不動産があります。
せっかく土地(と古い家屋)があるのに、建物を建て替えできないなんて…とお思いのことでしょう。
建築基準法では、家を新たに建てるには、建築基準法でいうところの「道路」に2m以上接していることが条件になります。
1.99m…つまり、1センチ足りなくてもダメなんです。
「再建築不可」となってしまうものの多くはこの要件を満たさないのが理由です。
一般の方にとって「再建築不可」となると二束三文のように思えるかも知れませんが、事情によってはそうでもないこともあるから面白いのです。
ちょっと前に、東京の四谷に再建築不可…の土地がありました。
タダという訳ではありませんがとても安い値段がついていました。やはり「再建築不可」です。
足りないのは1センチ…ではありませんでしたが、東京のド真ん中の四谷でもあるんですね~。
ただ、たまたま隣の人が素晴らしくいい人で、1センチくらいならどうぞ…なぁんてことになったら大変。
「再建築不可」ということで誰からも見向きもされなかった土地が突然価値を持つことになるのです。
もしあなたがたまたまその土地の所有者だったら、宝くじが当たったようなものです。
宝くじと一緒で、滅多にそんなことは起きないのですが、こんな世の中です。
何が起こっても不思議ではありません。
相談して交渉した結果、いくらかの額で問題が解決できれば
二束三文が何千万円になることも…あるかも知れません。
あと、再建築不可…ということは言い換えると、リフォームならOK、ということになりますが、
「再建築」はダメだけど、「リフォーム」はOKって、両者の境って何なのでしょうね?
その辺の「妙」はまたいずれ。