バリアフリーは、今やスタンダードで、新築の戸建てになると、
風呂もサッシもバリアフリー仕様になっているものが多くあります。
さすがに玄関には段差(あがり框(かまち))がありますけど。
その玄関も、マンションとなると段差もかなり低くなっているように思えます。
さてそのバリアフリー、私の80歳になる父を見てて思うのですが、
一度バリアフリーに慣れてしまうと、ちょとした段差につまづくようになります。
膝を上げる動作をしなくても移動できてしまうからでしょう。
人間ある程度のバリアが無いと、それに慣れた体になってしまうのではないでしょうか?
酷かもしれませんけれど、お年寄りも筋力をつけておかれた方が生活の質が高まるのではないかと思います。
福祉住環境コーディネーターという資格がありますが、その辺どう考えるのでしょうね。
さすがに車いすの生活になると、段差はNGですが。
そういえば、公園にある遊具はどんどん様変わりして、私たちが子供の頃普通に遊んでいたものでも“危険だから”と撤去されています。
当時、危険じゃなくてなぜ今危険なのでしょうね?
体力も抵抗力もオツムも、文明の発達によって衰えてしまったのでしょうか。
バリアフリー、老人施設ではあたりまえでしょうけれど、
行き過ぎると弱い人間をわざわざつくりだしてしまうという変な設計思想になってしまうかもしれませんね。
家内いわく、段差が無いと掃除がしやすいって? うむ、そういうメリットがあったか…。